経済・政治・国際

2019年8月 5日 (月)

日本は砂川事件から、アメリカの属国が確定した。

↓ 映画『不思議なクニの憲法」予告編


https://www.youtube.com/watch?v=ysCTIEdfuEc

日本は独立国か?!  いえいえ現在の日本は、日本国憲法の上に日米安保条約がデーンといすわっています。そして地位協定もなんのその、日米合同委員会が大きな顔をして憲法より上位にあって日本の政治をアメリカのほしいままにしています。つまり日本政府は結局はアメリカの言うなりしかできない隷属国なのです。

それは安倍政権においてあまりに顕著であり、あまりに幼稚で恥ずべきアメリカの言うなりの日本の政治になってしまいました。そもそもがアメリカの傀儡政権である自民党が戦後70数年間政権をになってきたのですから、これまでの政治家のすべてはそこから始まっていてアメリカからの脱却をはかろうともしないまま属国であることを何の疑問も持たず受け入れてきたのです。

というのも、日本の属国化は、あの1957年(昭和32年)の砂川事件以来で確定されたといえるのです。

そもそも、砂川事件の地裁での、日本の独立をうたった 日米安全保障条約そのものも違憲であるから、アメリカ軍の駐留も違憲であるとの伊達秋雄裁判官による伊達判決、
 「日米安全保障条約に基づく駐留米軍の存在は,憲法前文と第9条の戦力保持禁止に違反し違憲である」として無罪判決を下した。 これはまさに日本の独立国としての矜持を示し、アメリカ軍駐留が違憲であるとした名判決!でした。戦後から12年ですからそろそろ日本も真に独立してよい時期だったのです。


 だのに、最高裁判所長官の田中耕太郎は米駐日大使と密談をして、アメリカの言うなりに高裁を飛び越え跳躍上告をしました。そして「アメリカ軍基地は違憲である」とアメリカ軍基地に反対してデモをした学生たちが罪だとの判決を下しました。つまり、この最高裁の判断で、日本はアメリカ軍に対して口出しはできないという判例をつくったのです。

 この最高裁の決定は、まさに日本独立の機運をくじき、独立への動きを覆し、国としての矜持を放擲してしまったのです。本来国の最高位にあるべき日本国憲法が、じつは、アメリカとアメリカ軍に対しては何も言えない、裁定できない、もの申せないという下位に貶められてしまった屈辱の判決をくだしたのが、最高裁の砂川判決だったのです。

 そもそも最高裁の長官が係争中の原告ともいえるアメリカ側と密談をすることは、司法における重大な犯罪です!  まして、高裁を飛び越えた跳躍上告を受けて、アメリカ側の言うなりの判決を出した最高裁長官 田中耕太郎は日本を属国だと決定づけた重罪な売国奴だといえましょう。


彼の判決により「日本国憲法では、アメリカ軍を裁けない、アメリカに楯突くことのタブーを決定的にした重大な判決をしてしまった」のです。つまり、この砂川事件の最高裁による最終判決により、日本がアメリカの全くの属国であることが確定されたといっても過言ではありません。

 ですから、安倍総理が、日米間の軍事同盟に集団自衛権を認めるという違憲の法律を作り出するにあたって、自民党によってこの砂川事件がもちだされたのです。

 つまり「日本国憲法はアメリカには及ばない」との最高裁判決の砂川事件がとりあげられたのです。この恥ずべき卑屈な売国判決である砂川事件の最高裁判決を再び持ち出して、日本がアメリカの属国であることを再認識させたのが安倍内閣でした。まさにアメリカのポチそのままの安倍内閣なのです。

そして、集団自衛権は違憲であるとの幾多もの声を無視して、国会を専横して安倍内閣は"集団自衛権あり" の強行採決を行ない成立させました。2015年9月に成立した集団的自衛権を含む安全保障関連法は、2016年3月に施行されました。



 それまでの専守防衛のみで個別的自衛権は専守防衛でやむおえずあるものと自民党自身が長年にわたって解釈してきたものが、すっかり無視されたのです。戦後の平和憲法でのぎりぎりの解釈が、安倍シによりすっかり破られたのです。憲法違反なのに大手を振って成立させたのです。

 そして、砂川事件を持ち出して、あらためて日本はアメリカの属国であり、自主自立の気概もなくアメリカの軍門に下るしかないことを国中に知らしめたのです。以後、自衛隊はアメリカ軍に組み入れられたことになり、外国でアメリカ軍のおこす戦争へと自衛隊が差し向けれることになりました。これは、もはや平和憲法をもつ国としての根幹をくつがえす、国体を変えてしまう大変な暴挙です。平和憲法を全く無視した無法者の安倍シなのです。安倍政権は憲法を無視して暴走しています。

安倍内閣は、まさに日本の平和憲法を踏みにじり、戦争のできる国にしてしまったのです。そしてアメリカ軍の配下での戦争ができる国にしてしまったのです。まさに無法者内閣です。


みなさん、これから再び過去の悪夢を繰り返そうとしている安倍政権です。戦後レジーム、つまり平和憲法による戦争ができない国、という国体をひっくり返して、またまた戦争へと向かわせようとしている安倍政権の暴走を、日本人はいつまで許すのですか?
 いまは、安倍内閣の政治だけでなく、きな臭い官憲の横暴と暴力の行使は、まさに過去の戦争前を思わせるひどいものになってきています。大変に危険な様相を呈しています。



わたしは、バターン戦とルソン戦を戦友をおぶって、ジャングルを彷徨い生き延びてかえってきた父が、いつも言っていた言葉を思い起こします。「戦争だけは 絶対に しちゃあいけんのじゃ」 これは、悪夢の戦争を体験した当事者の人たちの切なる思いなのです。そして悪夢の戦争で亡くなってしまった人たちの"魂の声" なのです。

  わたしたちは安倍軍事政権を一刻もはやくストップさせるために、あらゆる努力をせねばならない時です。すべてをよくよく理解して、わかりやすく伝えてゆくこと、まさに山本太郎さんが、今回の参院選で、わたしたち一人一人にそれをしてくださり、たくさん気づかせてくれました。それを太郎さん一人にさせるのでなく、わたしたちもまわりの人たちにわかってもらうよう、勉強を積んで、あらゆる努力と工夫をして、この危ない安倍シと自民党政権をストップさせねばならないと、わたくしは決意しています。

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